2016年3月30日水曜日

ベトナムのプール





日本の某大手スイミングスクールが約2年前にハノイにスイミングスクールを
オープンしました。新しくできたイオンモールの中です。
ジムもジャグジーもあってほとんど日本と同じ作りです。

ただスクール料金が週1回で大体月1,500,000ドンします。日本円で約7,500円。
ホーチミン及びその周辺の都市の工場労働者の1か月の給料の約半分です。

これでは一般庶民は通えません。ベトナム共産党の幹部か外資系企業の管理職の
子弟ぐらいしか無理でしょう。

おそらくイオンモールの場所代とプール建設費の元を取るにはこのような価格に
なると思います。人件費は安いのでコーチとかスタッフは工場労働者と同じくらいの
給料だと思います。

まだ調べられていませんが屋内で温水プールを建設するとなるとおそらく
同じくらいのスクール料金になると思います。ホーチミンの土地代は
大阪市の土地代と変わりません。

屋根のあるところできれいな水で教えたいけれど企業として運営してゆく
には利益も出さないといけません。

プール自体はホーチミンで60か所ぐらい、その周辺都市でもポツポツ
あります。ただ屋外で水質はおそらく最低です。私が通っていたプールは
白く濁っていて下の白線が見えない日が多々ありました。また空き缶、ゴミ、
葉っぱが浮いていたり沈んでいたり。脱衣所は裸足になるのが嫌になるほど
汚かったです。それでもスクール料金を安くするにはこれを利用する
しかないと思われます。

プールが公共施設なのか個人の所有なのか調査中ですがいずれにしても
日本式の管理・運営ができればかなり設備もきれいに使用できるように
なると思います。ただ屋根がないところがほとんどでスクールの生徒は
1時間半ぐらいで終了ですがコーチは半日もプールにいると日射病で倒れます。
屋根だけでも何とかしたいものです。

プールは既存のものを利用してコーチを派遣するか管理・運営を任せて
もらえるかしないと一般庶民が通える料金にはならないでしょう。

また人口9,000万人のうち35歳以下が半数を占めています。
これからどんどん経済成長に伴って子供が増えてくると思います。
ベトナムの小学校は生徒が多すぎて2部制で午前と午後に生徒を分けています。
スイミングスクールも午前と午後実施すれば生徒数が日本の2倍見込むことが
できると思います。量を増やしてスクール料金を下げる。
何とかやりようを探していきたいと思います。

現在、ベトナムの小、中学校にはプールがありません。だから大人も子供も
ほとんどの人が平泳ぎさえできません。今から15年前の情報ですが
その当時7,800万人の人口で毎年11,000人が溺死していました。
現在人口9,000万になって何も状況が変わっていないのでさらに
溺死している人が増えていると思います。その内約3割が中学生以下の
子供たちです。

早くこの状況を変えてベトナムのみんなといっしょにプールで楽しく
泳ぎたいものです。

もし読者の方でスイミングスクール経営の経験がありましたら色々
教えてください。よろしくお願いします。

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