2016年6月10日金曜日

大きな力?完結編

こんにちは!

今朝も昨夜の雨で涼しくて快適でしたが、週の後半に
入るとさらに脚が上がりません。もう気持ちで
走っているだけで脚に全く力が入りません。それでも
1時間走れてしまうから不思議ですね。明日は無理かも。。

大きな力の完結編と言ってもまだこれから何があるか
私のブログを読んでいただいた方にはわかると思いますが
全くわかりません。取りあえず今はベトナムで水泳を
教えたい気持ちでいっぱいです。また何か大きな力が
働くのかどうか死にそうな目に会うのかどうかそのまま
寿命が来るのかどうなんでしょう??
まあでも何かどうにもベトナムには縁がある気がします。
なぜなんでしょうね????
好きなことには理由がないと言いますがほんとその通りです。

大きな力の続きです。

10.ベトナムでの製造が決定しプレス金型、溶接治具もできて
   いよいよサンプル試作。ラックのメインは2m近い鋼板を
   箸箱の形に曲げること。そういう専用の曲げ機械があるので
   誰もそんなところでつまづくと予想していなかったが
   きちんと曲がらない。これができないとラックにならない。
   他の部品は順調に仕上がっているのにこれができない。
   副社長さん、次長さん、設計者のおじさんと現場の
   オペレーターと何度も会議をしてトライしたけど
   曲がらない。素材も調べたけど問題なし。
   これだけで3か月近くかかりどれだけスクラップを
   作ったかもう覚えてないぐらいです。結局曲げ機械に
   問題があることが判明し機械の微調整でサンプル試作は
   終了しました。やっと量産も始まりました。




   みんながほっとして製造ラインも安定してきた頃
   部長さんが新しいお客さんを見つけてきたとのこと。
   日本の大手電鉄信号メーカーです。今までとは全く
   違うラックとのこと。清算機に接続して自動でロックする
   タイプです。今回ベトナムで作り始めた製品は
   従来のものに少し手を加えて改造したような単純な
   ものでしたが新しい依頼は完全なメカ機能が必要です。




  早急に開発、生産して欲しいとのこと。設計者さんに
  とってもゼロからの設計でしかも時間がない。
  このおじさんはCADを使わず図面は手書きで今なら
  3DCADで部品を設計してコンピューターで組み付け
  作動テストもできますが手書きでは部品を作って
  組み付けしてゆかないと作動するかどうかわからない。
  それで簡単なメカの図面を書いて各々の単品は
  副社長さんとその部下の開発担当者と手作りで部品を
  試作しながら図面を仕上げてゆくという普通とは
  全く逆の方法で試作品を作ってゆきました。
  当初私は彼らが何をしているのか全く理解できません
  でしたがプレス、溶接、素材、メッキ、塗装とゼロから
  開発は進んで行き次長さんに色々説明してもらい部品
  試作に立ち会って少しずつ知識を得て行きました。
  上記が完成するまでの話を書くと1週間ぐらい毎日
  書かないといけないぐらいの苦労がありもう書けません。
  この機械を何の改造もせずこの形のまま14年間販売して
  います。まあ販売量はピークの半分以下になりましたが。。

  もしこの時に製造会社の副社長さんと開発担当者、
  日本の次長さん、設計者のおじさんの誰か一人でも欠けて
  いたらこの製品は生まれていなかったと思います。
  またこの製品がなかったら数年後にはお客さんの
  この部署も解散しうちの会社も存続していなかったでしょう。

  その後すぐに日本の部長さんが退職され次長さんが
  部長になり設計者のおじさんもラックの仕事から
  離れてこの製品の生産段階からわかっている人間は
  私だけになりいままで生産の工程、品質管理を任されて
  います。おそらく物の売り買いの商社仕事だけでは
  これほど長くベトナムで仕事はできなかったと思います。
  
  ただ実を言うと子供の時から機械物が好きで記憶では
  幼稚園ぐらいの時から勝手にドライバーを持ち出して
  買ってもらったおもちゃや置時計、ラジオ、テレビ等
  家にあった家電製品のあらゆるもののネジを回して
  分解して中身を見るのが好きで父親によく怒られていました。
  中2で学習塾に入るまでは高等高専に入って機械を
  いじくろうと思っていたのに欲が出て進学校を受験して
  しまいましたが結局毎日機械と向き合っています。

  人生本当に何がどうなるかわからないですね。
  できるだけやりたいことをやろう!!!ハハハ。

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